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【開催レポート】
「新事業展開のための資金調達セミナー」
愛媛県では、県内中小企業の挑戦や自己変革を促進するとともに、経営力強化に向けた意識醸成を図るため、全3回の経営力強化セミナーを開催しています。
第2回は、令和6年9月4日(水)に、「新事業展開のための資金調達」をテーマに開催しました(参加者52名)。
セミナーの様子
1.基調講演
森会計事務所
代表 森 貴弘 氏
基調講演では、森貴弘氏を講師にお招きし、資金調達の基本知識や重要性について説明いただきました。資金調達の手段には、内部調達(自己資金や親族からの借入、内部留保)と外部調達(借入金・社債、資本金)があり、創業・起業時における資金調達の成功のポイントなどについて解説いただきました。
2.融資審査のポイントとベンチャ-キャピタルの紹介
●株式会社伊予銀行
地域創生部 髙村 尚吾 氏
銀行員が見る融資の際のポイントとして、資金計画や計数などの定量面に加え、創業者の目指す姿やビジネスモデル・強みなど、「何のために、誰に、何を(差別化)、どのように(販売価格、販促方法等) 」といった観点などによる、定性面の重要性を説明いただきました。
●いよぎんキャピタル株式会社
投資部マネージャー 高瀨 瑞憲 氏
ベンチャーファンドの概要やベンチャーキャピタルについて説明いただきました。既に市場が出来上がっており、ビジネスモデルなどが検証されているビジネス(スモールビジネス)については、人口減少で影響が懸念される中、新しいビジネスモデルや革新的な技術などを有する、スタートアップ的な創業も必要であり、地域に根差したベンチャーキャピタルとして、地域経済活性化と取引先企業の新たな価値提供の両立を目指して投資活動を行っている旨、説明がありました。
3.クラウドファンディングを活用した事例紹介
●株式会社マックスエージェント
代表取締役 齋藤 友茂 氏
宇和島藩領の「元・野⽥村庄屋」をリノベーションし、新しい文化・観光の交流点としての旅館「近田屋に⽣まれ変わらせるプロジェクトを立ち上げられ、その要となる広大な日本庭園を再生する事例を紹介いただきました。
クラウドファンディングの活用のポイントとしては、チーム作りから始まり、SNSなどの広報活動や、小まめな活動報告が必須であること、実施期間中に期間を区切り、目標を数値化することの重要性について、経験をもとにお話しいただきました。
●株式会社モノツク工業
代表取締役 海木 寛之 氏
菊間瓦を用いたプロジェクトとして、既存製品である植木鉢とコースタ-を組み合わせて開発した、卓上焚火台の事例を紹介いただきました。
クラウドファンディングを活用することのメリットとして、需要を確認した後に製造・販売ができるため、リスクの抑制に繋がることや、テストマ-ケティングが可能であり、また、クラウドファンディングの各プラットフォームの特徴を捉え、客層に応じたページや商品デザインの作成が必要である、と説明いただきました。
第3回セミナーの参加者募集について
愛媛県では、10月3日に「生成AI時代の経営変革セミナー」を開催します。
本セミナーでは、DXを活用した経営戦略や生成AIの基礎知識・活用方法などを専門家から詳しく学ぶことで、業務効率化や人手不足解消についての活用を検討し、企業が今取るべきアクションについて説明しますので、ぜひご参加ください。
詳細や参加申し込みはこちらからご覧ください。
【第3回セミナー概要】
- 開催日時:
- 令和6年10月3日(木) 13:30~16:00(受付13:00~)
- 会 場:
- テクノプラザ愛媛 テクノホ-ル(松山市久米窪田町337-1)
- 開催方法:
- ハイブリッド形式(会場&オンライン)
- 内 容:
- 基調講演1
株式会社NTTデータ経営研究所 主席研究員
エグゼクティブ・コンサルタント 三谷 慶一郎 氏
演題:生成AI時代のDX戦略 -中堅・中小企業が今すぐ始めるべきこと-
基調講演2
愛媛県よろず支援拠点コーディネ-タ- 森野 美江 氏
演題:AIをあなたのアシスタントに、活用方法とツ-ルの紹介 - 申込締切:
- 9月27日(金)17:00
CONNECTえひめでは、県内支援機関や金融機関等と連携し、ポストコロナに向けた新事業展開等に取り組む県内事業者を支援していきます。
総合経営支援拠点「CONNECTえひめ」への経営相談を希望される方は、こちらの相談窓口からお問い合わせください。